白い壁があれば、どこでも映画館 いつもの風景を「特別な場所」に

スクリーンでなく、河川敷の橋脚を使って映画を上演。「映画のまち調布」で生まれたユニークな野外映画祭は、「その日、その場にしかない」面白さをつくり出す。

「ねぶくろシネマ」には、子供連れなど、地域の人たちが気軽に訪れる。時折、電車が通過し、音声が聞こえなくなることも

2015年12月19日、クリスマス間際の寒空の下、多摩川河川敷の橋脚をスクリーンに上映された映画『しあわせのパン』。

大人も子供も寝袋やブランケットにくるまって、ワイワイガヤガヤ映画を楽しむ。

野外映画館「ねぶくろシネマ」は、河川敷を映画館に仕立てたアイデアで注目を集めた。

会場となった河川敷は、サッカー場、野球場があるため、トイレなどの設備も整っていた

運営するのは、合同会社パッチワークス。

東京都調布市にあるコワーキングスペース「co-ba chofu」で出会った市内在住の父親が中心となり、2015年4月に設立された。

「co-ba chofu」の運営に関わる薩川良弥氏をはじめ、「別荘リゾート.net」の運営などをする唐品知浩氏、カフェやデザイン会社を運営する関根麗氏、デザイン事務所の代表を務める古田裕氏と、メンバー4人はそれぞれ別の仕事を持ちながら活動している。

パッチワークスのメンバー。(左から)薩川良弥氏、古田裕氏、関根麗氏、唐品知浩氏

始まりは「調布を面白がるバー」

パッチワークスを立ち上げるきっかけは、調布をより良くするアイデアを出し合うブレスト会「調布を面白がるバー」だ。

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