欧州に学ぶイノベーション 究極の革新は新産業創出にあり

EU離脱を問う国民投票直後に、ロンドンで地域イノベーションをテーマにした国際会議が開催された。EUには小規模の国が多く、地域イノベーションにも関心が高い。

第19回ウッデバラ・シンポジウムが開催されたロンドン大学バークベック校。

6月30日~7月2日の3日間、ロンドン大学バークベック校で第19回ウッデバラ・シンポジウムが開催された。約20か国150名の研究者や実務家が参加し、地域イノベーション、オープンイノベーション、ダイバーシティ、アントレプレナーシップなどについて活発な議論が行われた。

シンポジウムの様子

イノベーションの「地域偏在性」

ウッデバラ・シンポジウム(Uddevalla Symposium)は、1997年にスウェーデンのウッデバラで初めて開催された。スウェーデン、デンマーク、フィンランドの研究者を中心に、地域とイノベーションの関連性に問題意識を持って、議論が始まった。それが約20年間のうちに他のヨーロッパ諸国、アメリカ、アジアに広がり始めている。日本から参加した早稲田大学ビジネススクールの吉川智教教授は、こう語る。

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