6000万円の資金調達事例も登場 クラウドファンディングの最前線

資金調達の手段として定着してきたクラウドファンディング。株式投資型の解禁や、異業種からのクラウドファンディング運営参入、ふるさと投資への注目の高まりなどで、市場はさらに活性化する見通しだ。最新の動向をまとめた。

国内、海外で広がる市場規模

国内過去最高の6010万円を調達した、smartDIYsの低価格レーザー加工機

インターネットを介して個人から少額資金を調達するクラウドファンディング(CF)。矢野経済研究所の調査によれば、国内のCF市場は2015年度283億円(予想)と前年度比43%の伸びを示しており、一部報道によれば未上場ベンチャーの資金調達の約2割をCFが占めるまでに成長している。

クラウドファンディングの種類

出典:内閣府資料

 

CFのタイプは図で示したように5種類に分類される。2014年度の支援金額ベースのシェアでは、79%を貸付型(ソーシャルレンディング)が占める。購入型と投資型(ファンド形態)が残りの10%ずつ、寄付型は1%に満たない。件数ベースでは購入型が最も多い。

株式投資型CFは2015年5月に解禁された。これにより、誰でも株式未公開のベンチャー企業への少額投資(同一会社につき1年間で50万円以下)が可能になった。先行するアメリカではWefunder、CircleUpなどの事業者が成長中。日本ではまだ株式投資型の取り扱い実績はないが、DANベンチャーキャピタルやスマートエクイティなどが株式投資型CFの事業化準備を進めている。

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