子育て支援先進地・千歳市 フィンランド発「ネウボラ」導入へ

北海道千歳市は、“子育てするなら、千歳市”をキーワードに子育て環境の整備に取り組んでいる。幼保連携型認定こども園などの積極的な設置に加えて、「子育てコンシェルジュ」や「ネウボラ」など、先進的な子育て支援を展開している。

千歳市は母親のニーズや課題に沿った独自の子育て支援施策を数多く展開する(子育て支援センターの「子育て塾」)

“子育てするなら、千歳市”構想

人口約9万6000人の千歳市は、大手電機・食品メーカーの工場が集積する工業団地や自衛隊基地、新千歳空港など雇用の受け皿に恵まれていることもあり、2010年から2015年の間に人口は2000人以上増加している。その人口増加要因の約7割が自然増によるものだ。

「子育てするなら、千歳市」のブランディングを展開

市では2013年11月に“子育てするなら、千歳市”の構想を立ち上げ、「子ども・子育て支援新制度」を先取りし、約2年半で33の新規事業に取り組んできた。千歳市保健福祉部長の原文雄氏は「人口は増えていますが、婚姻率や女性人口は減少傾向にあります。今のうちに全市をあげて人口政策に積極的に取り組み、将来の人口減少に歯止めをかけなければいけません」とその狙いを話す。

保育定員は2015年度からの3年間で約41%の大幅な増員を予定する。2015年度からの子ども・子育て支援新制度の施行に合わせて、保育所等の入所要件を緩和しつつ、2014年度まで0施設であった小規模保育事業所と幼保連携型認定こども園を整備。2016年4月現在で、小規模保育事業所、幼保連携型認定こども園ともに各々8施設拡大しており、2017年4月には、幼保連携型認定こども園をさらに3施設整備する。

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