雑貨から住宅まで販売 地域で女性ブランドを0から創出した企業

日本の女性向け市場はまだまだ開拓の余地が大きい。茨城県に本社を置くアーペは、地域密着型で女性向けブランドを育て、雑貨から住宅までを取り扱う一大グループに成長した。ゼロから女性向けブランドをつくりあげた戦略とは。

女性向けブランドを育成し、雑貨、飲食、美容、住宅建築などに事業領域を広げるアーペ。茨城県水戸エリアを中心に高いブランド認知を誇り、売上高を過去5年で4倍以上に成長させた

コムサ・デ・モード創設者にブランディングの真髄を学ぶ

雑貨店を皮切りに、美容室、ネイルサロン、住宅、居酒屋と相次いで新事業に進出し、地元の女性たちから熱烈な支持を受けるアーペ(茨城県水戸市)。そのブランドはトヨタ自動車グループにも注目されるほどで、2013年にはネッツトヨタ茨城と提携し、内外装のデザインを手掛けた特別限定『アーペ×ヴィッツ』を県内25店舗で販売、アーペファンを大いに魅了した。

カフェと雑貨の複合型店舗からスタートしたが、創業時から住宅参入なども計画していた

「生まれ育った水戸の地で、女性市場をターゲットに地域密着型ブランドを確立したい。この思いは創業当時から変わっていません」と、代表取締役社長の佐久間一能氏。地域の中小企業を取り巻く経営環境が厳しさを増す中で、ブランドを核とした多事業展開によって、売上高を過去5年で4倍以上に成長させている。

佐久間氏は『コムサ・デ・モード』などのブランドを展開する大手アパレル会社、ファイブフォックスの出身。21歳のとき、同社と5年間のフランチャイズ契約(以下、FC)を結び、日立店の運営に携わった。当時42店舗あったFC加盟店の中で、ファイブフォックス出身のオーナーは佐久間氏のみ。それだけに創業者の上田稔夫氏から格別に目を掛けられ、ブランディングの真髄について直々に指導を受けることができた。

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