アジアの起業家30チームが結集 優勝は再生医療のサイフューズ

5月末、国際ビジネスコンテスト「アジア・アントレプレナーシップ・アワード2015」が開催され、アジア各国から30社が集結、ビジネスプランを競いあった。優勝に輝いたのは再生医療に取り組むサイフューズ。大会の模様をレポートする。

AEA2015には、アジア12カ国・地域から30社が参加した

アジアから30企業が参加

国際ビジネスコンテスト「アジア・アントレプレナーシップ・アワード(AEA)」は今年で4回目の開催。会場の千葉県柏市・柏の葉キャンパスに、アジア12の国と地域から過去最多となる30社のベンチャー企業が集まり、3日間に渡ってビジネスモデルやアイデアを競い合った。

主催者である一般社団法人フューチャーデザインセンター(小宮山宏最高顧問=元東京大学総長)は、三井不動産などを中心に組織され、柏の葉キャンパスエリアを拠点に産官学連携によるまちづくり、イノベーションフィールドの構築に取り組んでいる。

「日本がアジア、世界のイノベーションの中心となるには、国内のみならず海外からも若い起業家を惹きつけなければなりません。国際的なビジネスコンテストによって、アジアでのベンチャー支援のエコシステムをつくること、そして内向きな日本のベンチャー企業の目を海外に向けさせることが、AEAの狙いです」と、企画を担当した三井不動産ベンチャー共創事業部主査の加藤慶氏は説明する。

AEAでは出場者によるプレゼンテーションはすべて英語で行われ、審査員もグローバルに活躍する経営者や専門家ばかり。出場者はIT、医療、化学、環境などの先端テクノロジー分野の企業が多い。彼らは大会期間中、投資家などのメンターによる助言やディスカッション、交流会などで学びあい、人的ネットワークを広げていく。

トップに立てる条件とは

AEAは年々規模を拡大し、アジア各国で出場予選会が開かれるほどだ。出場をきっかけに、事業を急速に成長させた企業も多い。

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