「心をつかむ」スピーチのつくり方 事前の「準備」が成否のカギ

共感を呼ぶスピーチをするためには、話し手自身の「思い」が何よりも大切。しかし、その「思い」を聴き手に届けるためには、メッセージを研ぎ澄まし、きちんとした構成でそれを伝える必要がある。

「思い」を届けるプレゼン、スピーチを行うためには、きちんとした準備を行い、伝えるべきメッセージを明確にして、それをしっかりとした構成で語る必要があります。今回は、スピーチづくりのテクニックを解説します。

佐々木 繁範(リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント ロジック・アンド・エモーション代表)

聴き手を知ることが出発点

<ステップ1>
場の要請と聴き手の期待を知る

大前提として、場が何を求めているのか、集まった聴き手は何を期待しているのかを深く理解することが大切です。聴き手の共感を得るためには、聴き手の気持ちや置かれた立場を考え、聴き手が関心のあることを語る必要があります。聴き手のためを思うことが、すべての基本なのです。

<ステップ2>
メッセージを研ぎ澄ます

よくある間違いは、言いたいことを詰め込みすぎてしまうことです。大切なのは、自分が何を伝えたいのか、核となるメッセージを明確にすることです。

最も伝えたいメイン・メッセージは一つに絞り込み、それを補足するサブ・メッセージとして3つほど選び、ピラミッドで論理を構成するのが効果的です(図参照)。

出典:佐々木繁範氏・資料

メイン・メッセージは、簡潔な一文で表せるようにしなければなりません。しかし多くの人は、最初、自分が何を伝えたいのかを一言では表せないと思います。一つの方法として、伝えたいキーワードをどんどん書き出していけば、だんだんと伝えたいことが浮かび上がってきます。

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