儲かる「道の駅」、繁盛の秘訣 歴史と文化の街で「食」を発掘

全国トップクラスの売り上げを誇る道の駅「萩しーまーと」。駅長の中澤さかな氏は、「よそ者の視点」で地元食材の魅力を発掘。次々とヒット商品を開発し、道の駅に賑わいをもたらした。

道の駅「萩しーまーと」の店内は、多くの来客で賑わう

年間140万人が訪れ、オープンから15年経った今でも、来客数が伸び続けている驚異の道の駅「萩しーまーと」。年間売上高は約10億円で、全国の道の駅でもトップクラス。今年1月には、国土交通省が認定する地域活性化で特に優れた機能を発揮している「全国モデル」(計6ヵ所)の一つに選ばれた。萩しーまーとを成功に導いた立役者が、駅長である中澤さかな氏だ。

観光客でなく地元住民に的

もともと、幼いころから魚が好きだった中澤氏は、大学で水産地理学を専攻し、漁業について学んだ。大学卒業後はリクルートに入社。販促系の事業部に所属しハードな日々を送っていたが、勤続20年を迎えた2000年3月、早期定年制度で退職した。そして、萩しーまーとの駅長の全国公募を見つけ、応募したのである。

中澤さかな 萩しーまーと 駅長

「会社を辞めて何がしたいのかを考えたとき、やはり魚、漁業に関わる仕事がしてみたいと思ったんです」

2001年にオープンするまでの約1年間、中澤氏はコンテンツづくりに力を注いだ。その過程で、リクルート時代に培ったマーケティングのノウハウが役に立ったという。

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