エコカー対決 FCV(トヨタ)vs.EV(日産)

新型FCV(燃料電池車)の発売、特許の無償公開で注目を集めるトヨタ。一方、日産はEV(電気自動車)の量産化に力を注ぎ、普及に向けて攻勢をかける。進化を続ける次世代車の現状を比較する。

トヨタのFCV(燃料電池車)「MIRAI」

  1. 発売時期:2014年12月
  2. エネルギー源:水素(燃料電池が、水素と酸素を化学反応させて電気をつくる)
  3. 燃料補給インフラ:水素ステーション(国内で約40ヵ所が決定)
  4. 水素の充填時間:3分程度

日産のEV(電気自動車)「リーフ」

Photo by stevelyon

  1. 発売時期:2010年12月
  2. エネルギー源:電気(リチウムイオンバッテリーを搭載。100%電気で走行)
  3. 燃料補給インフラ:充電スタンドなど(国内に6460ヵ所の充電スポット)
  4. 充填時間:約30分でバッテリーの80%まで充電が可能度

 

価格(補助金を活用した場合)

現状では、日産のEVの価格は、トヨタのFCVの2分の1以下。日産は普及を加速させるため、リーフの後継車ではさらなる低価格化を進めると見られる。

 

走行距離

1回の充電・充填で走れる距離は、EVの方が短く、EVは主に移動距離が短い用途での活用が見込まれる。FCVは3分程度の水素充填で約650kmの走行ができるなど、使い勝手に優れるが、補給インフラとなる水素ステーションをどう普及させるかが課題。

トヨタのエコカー戦略

モビリティの棲み分けイメージ

出典:トヨタ自動車・アニュアルレポート(2014年3月期)

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