ヒットを生む「楽しさ」の発見法 ユニーク玩具開発のヒミツ

シュールで笑える玩具やキャラクターを次々と生み出し、ヒットさせている武笠太郎氏と坂本嘉種氏のクリエイティブユニット「ザリガニワークス」。2人は、それぞれの才能の相乗効果でアイデアを磨く。

「欲しかったのはこれじゃなーい!」。プレゼントを開けた子供から発せられる、悲痛の叫びにヒントを得て生み出された「コレジャナイロボ」。関連商品が生み出され、物語は広がっていく

子供の頃、親に頼んだ誕生日やクリスマスのプレゼントが、思っていたものと違うとわかった瞬間の「これじゃない!」という心の叫びをコンセプトにした「コレジャナイロボ」。

そして、サラリーマンの土下座姿が人間の哀愁や生き様を感じさせる「土下座ストラップ」。

これらのシュールな脱力系グッズは、どちらもザリガニワークスの武笠太郎氏と坂本嘉種氏が生み出したヒット商品だ。「コレジャナイロボ」は1体約3000円で6000体超を売り上げ、数多くの派生商品を生んだ。土下座ストラップはカプセルトイ、いわゆる「ガチャガチャ」で累計270万個を販売した。どちらも、さまざまな企業とのコラボレーションに発展している。

ハッとするような意外性でクスッと笑えて、話題にしたくなる。消費者の心を捉える絶妙なクリエイティブは、どのように生み出されているのか。

「ユーザーの気分」をイメージ

ザリガニワークスは、武笠氏と坂本氏の2人が議論を重ねながら、企画をブラッシュアップしていく。学生時代からの友人という2人は、阿吽の呼吸でそれぞれの役割を担っている。武笠氏は、意表を突くアイデアを考え出す。坂本氏は、その発想力に賛辞を惜しまない。

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