街のあらゆるものがロボットに クラウドロボティクスの可能性 

クラウドでロボットやセンサーが繋がり、より高度なサービスを提供する「クラウドロボティクス」という概念が注目されている。考えられるサービスは無数にあり、新規市場参入も容易になる。

ロボットやドローン、センサーをクラウドで繋げれば、より高機能なサービスを提供できるPhoto by Don McCullough

ロボット同士やセンサーが連携

クラウドロボティクスとは、その言葉どおり、クラウドとロボットを連携させることを指す。

クラウド上の人工知能や情報処理能力を活用しつつ、複数のロボット同士で、あるいはセンサーや家電などのIT機器とロボットで連携し、これまでにない多様で高度なサービスを提供する。住宅や街のあらゆるものにロボットが溶け込む、IoT(Internet of Things)の未来にある技術だ。高齢者見守り・介護、次世代交通システム、ビルや住宅の制御、インフラメンテナンス、防犯など、さまざまなサービスが考えられる。

クラウドロボティクスは2009年頃に生まれた概念だが、近年、実用化に向けた動きが加速してきた。

「その理由には、CPU、ネットワーク、ストレージの著しい進化があります」とNTTデータ・ロボティクスインテグレーション推進室の渡辺真太郎室長は言う。「これによって、ロボットを高度化する複雑なアルゴリズムが、ほぼリアルタイムで実行できるようになりました。さらに、カメラやセンサーなどのデバイスも低廉化しています。もうすぐ、実用レベルのクラウドロボティクスが登場すると感じています」

低価格化と高機能化が実現新規参入も容易に

渡辺氏は、クラウドロボティクスには多くの利点があると指摘する。

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