Gunosy 果敢な拡大戦略 ニュースの先にある「巨大市場」

ユーザーの嗜好を分析し、興味にあった情報や最新の記事を推薦する、キュレーション型のニュースアプリ『グノシー』。積極的な広告投資で成長を目指す、同社の勝算と将来へのビジョンとは。

福島良典(Gunosy代表取締役CEO)

スマートフォンで今、ニュースアプリが活気づいている。その中でもGunosy(グノシー)は2011年11月サービス開始当初より、感度の高いユーザー層に注目され、順調にユーザー数を伸ばしてきた。当時、現CEOである福島良典氏をはじめとする創業メンバーの3人は、東京大学大学院在学中にわずか2ヵ月程の制作期間でグノシーをつくり上げた。

成功した要因は「タイミング」

目を付けたのは、日常の中で自分たちが困っていた課題。目にする情報が加速度的に増え続ける中で、必要な情報を選び出すことに不便を感じていた。それを最適化できないかと考えたのだ。福島CEOは大学院でデータマイニングを学んでおり、技術的な蓄積もあった。

個人がウェブ上に残すパーソナルなデータを活用することで、その人にとって価値のあるものを推測することができる。個人の嗜好に合った記事を配信するグノシーは、SNSでも評判になり、リリース初日からサーバーがダウンするほどのユーザーを得た。

福島CEOは、成功した要因を「単純にスタートしたタイミングが良かったからだと思います。『テクノロジーの力です』などと言えば、カッコいいのかもしれませんが、それは戦術の一つにすぎません」と語る。

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