被災地から発信 次世代ヘルスケア
会津若松市のベンチャー企業、Eyes,JAPANを率いる山寺社長は、シリコンバレーで行われた医療ハッカソン世界大会で優勝するなど、日本の「ヘルス2.0」を牽引。新たな市場を生み出し続ける。
優れたテクノロジーは魔法と区別がつかない――。
「2001年宇宙の旅」で知られる作家、アーサー・C・クラークの言葉をビジョンに掲げるEyes,JAPANは、福島県会津若松市に本拠を置く。同社を率いるのは、山寺純社長。山寺社長は、自分たちについて「テクノロジーのエッジのところに挑戦する会社」と表現する。
「エッジとは、水で言えば沸騰している瞬間、液体と気体が混然一体になっているところ。それはコントロールできないから、誰もやろうとしない。でも、俺たちは自分からそこに行くようにしている」
Eyes, JAPANはこれまで、どのような「魔法」を生み出してきたのか。
「車輪の再発明」でアメリカ進出
例えば、自転車の「車輪の再発明」がある。誰もが当たり前のように思っているアイテムにこそ、イノベーションの余地がある。Eyes, JAPANが開発した「FUKUSHIMA Wheel」は、自転車にセンサーを取り付け、放射線量や窒素量、一酸化炭素量などの環境データを取得する。自転車を走らせるだけで、町全体の空間放射線量のデータを蓄積し、可視化することができる。
全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。
-
記事本文残り79%
月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!
初月無料トライアル!
- 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
- バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
- フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。