バンダイ・大ヒット『もじバケる』開発は20代女性!世界の共感呼んだデザインの秘訣

海外での漢字ブームをさらに盛り上げるおもちゃが登場した。漢字を使用した『もじバケる』は100円で購入できる子ども向けの玩具菓子だ。2011年にニューヨーク近代美術館の永久収蔵品に認定され、世界から注目が集まっている。

視覚的な文字を立体に置き換え、その文字の表す"動物"へと変形。『超変換!!もじバケる』(上)、『チョウヘンカン!!もじバケるカナ』(下)
© BANDAI

日本人にとって馴染み深い"漢字"をテーマにした新コンセプトの玩具菓子が脚光を浴びている。視覚的な"文字"を立体に置き換え、さらにその文字の表す"動物"へと変形させることができる『超変換!!もじバケる』だ。

もじバケるシリーズは、バンダイが2010年5月から発売している玩具菓子である。玩具菓子は、スーパーやコンビニエンスストアなどのお菓子売り場で売られていて、誰もが一度は買ったことがある懐かしの商品だろう。玩具菓子の市場は300億円規模だが、バンダイは市場シェアの約50%を占めるトップメーカーだ(富士経済調査「2013年 食品マーケティング便覧No.1」)。

仮面ライダーやプリキュア、ガンダムなどキャラクター商品が多い玩具菓子だが、「もじバケる」は自社開発のオリジナル商品。「猫」「蠍」「犀」「鯱」「隼」「豹」「鹿」「狼」「犬」など、その種類はこれまでに全7弾、160種におよび、今年8月末までのシリーズ累計販売数が、1400万個を突破する大ヒット商品となった。

「漢字ってかっこいい」男の子の言葉からひらめき

「もじバケる」発案のきっかけを作ったのはキャンディ事業部の桐ヶ谷美沙子氏だ。「小学生の男の子が『龍』という漢字を見て、"かっこいい"と言ったことが企画のきっかけです。子どもにとって漢字はかっこいいものだと初めて気づきました。

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