若年層女性が反応するサプリ

アイウェア・カンパニーのZOFFが元気だ。累計55万本を販売した看板商品、高機能眼鏡Zoff SMART(ゾフ・スマート)に続く、Zoff SMART2(ゾフ・スマート・ツー)を先日発売。そんなZoffはユーザーの目を気にしたアイケア事業も手掛けている。

アイケアに関心高めるユーザー層

予防医療の必要性は、小売業界にも影響を与えている。典型的な例の一つが、「目」のケアだ。PC用メガネが代表例だが、そこから一歩進んだ取り組みを行っているのが、メガネショップの「Zoff」を展開するインターメスティック(東京都渋谷区)だ。

インターメスティック 上野剛史 代表取締役社長「アイケアカンパニーとして、目の健康の必要性を訴え、目を守る活動をしていきたい」

同社は、昨年9月より、オリジナルのサプリメントをオンラインストアと複数の実店舗で展開している。

サプリメントは、同社と分子生理化学研究所(東京都港区)が共同で開発した「めがねやさんのサプリ:ルテイン」で、強い紫外線やPCなどから発生するブルーライトを吸収するルテインが含まれているのが特徴だ。目に良いとされるビルベリーエキスやアスタキサンチンといった栄養素も含まれている。

Zoffがアイケア事業へ進出した背景には、若年層の新規需要創出がある。

アイケアサプリメントの市場は50~60代が中心で、マーケットは飽和状態にあるが、40代以下は利用が進んでいない。

一方、Zoffの顧客層は85%が10代~40代。LEDディスプレーから出るブルーライトをカットするメガネ「Zoff PC」の販売も好調が続くだけに、目の保護に関心の高い40代以下のユーザー層にサプリメントを訴求することを考えたのだ。

加齢黄斑変性再生医療でアイケアへの注目高まる

店頭に置かれた「めがねやさんのサプリ:ルテイン」。最高の品質にこだわり、日本の厚生労働省にあたる米国 FDAが定める基準 に基づき認定される品質保証マーク「HQ認証」も取得している

「PC用メガネが好調とはいえ、アイケアに対する関心はまだまだ低いのが現状です。僕らは、アイケアカンパニーとして、目の健康の必要性を訴え、目を守る活動をしていきたいと思っています」(インターメスティック・上野剛史代表取締役社長)。

アイケアへの意識を加速させる追い風状況も生まれてきている。

山中伸弥京都大教授が開発したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を人に応用する初の臨床研究計画が、加齢に伴い眼の網膜にある黄斑部が変性を起こす疾患「加齢黄斑変性」(視力低下、中心暗点、失明に至る場合もある)の治療法開発へ向け決定し、注目を集めているためだ。

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