女性起業家のインキュベーター

text by 梅木雄平(The startup)

女性起業家の影のインキュベーターとして名高い、奥田浩美氏。1990年代から女性起業家として活動し、Googleのような大企業のカンファレンスをコーディネートするウィズグループの代表を務める。

日本や世界を変える意思を持ち、世界を視野に入れた女性参画のコミュニティである「SPARK!」の発起人としても知られる奥田氏だが、当初は女性の起業を助ける気はゼロだったという。

そんな彼女が女性起業家を支援する活動を始めたのはなぜだろうか。

若い女性リーダーの不在

「2010年に日本でAPEC(アジア太平洋経済協力)が開催された際に、その関連会合としてAPEC女性リーダーズネットワーク会合が開かれました。その時に日本には若い女性の起業家やリーダーがいないということに気づきました。私自身は女性起業家として活動してきて、女性であるデメリットを感じたことは一度もありませんでした。むしろ同じサービスを展開するなら女性の方が目立つのでメリットがあると思っていました。ただ、よく周囲を見回すと、日本の大企業で女性が管理職に就くのがとても大変なことであると気づきました」

若い女性のリーダーがいないことに気づいた奥田さんは、女性のロールモデルのポートフォリオを世間に提示する目的で「SPARK!」を立ち上げる。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り62%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。