日本の発展を牽引する茨城

茨城県・橋本昌知事インタビュー

陸・海・空の広域交通ネットワークなどの整備が進み、企業立地が活発。最先端の科学技術拠点を擁し、日本の発展のカギを握る。

――茨城県内では、広域交通ネットワークの整備が進んでいます。

橋本 昌[はしもと まさる]知事

橋本 本県では、産業の発展や科学技術の振興などを図ることで、地域間競争に勝つだけでなく、日本の発展にも貢献することを目指しています。これを実現するためには、まず、陸・海・空の広域交通ネットワークの整備が必要になってまいります。

従来、交通網は東京から放射状に広がり、本県でもその流れに沿って幹線道路網などが整備されてきました。しかしそれだけでは、県内でモノを作っても、輸出する段階で東京に流れてしまいます。今は東京から放射状に伸びる交通網に加えて、圏央道、北関東道など、東西の交通網が伸展してきています。この動きをもっと活用する必要があると考えています。

例えば、北関東道と直結する茨城港常陸那珂港区を輸出入の拠点として整備しており、県内だけでなく、栃木、群馬など県外からも港を利用していただけます。

企業環境の整備と群を抜く立地実績

――企業立地も進んでいます。

橋本 着々と整備が進む広域交通ネットワークなどの企業が活動しやすい環境は、高い評価をいただいており、日野自動車、コマツ、日立建機、ファナック、雪印メグミルク、中国木材といった優良企業が進出しています。工場立地面積は、2011年までの10年間の合計では全国第1位でした。

さらなる立地促進のため、都内に設置した産業立地推進東京本部による企業訪問など、首都圏等へのPRにも力を入れています。

――2010年には、茨城空港が開港しました。

橋本 全国に先駆けてLCC(格安航空会社)に注目し、それに対応した空港として評価をいただいています。

都内でも場所によっては、羽田空港に行くよりも茨城空港への直通バスを利用したほうが、早くて便利です。さらに、航空機の利用者に対しては、東京駅から茨城空港まで運賃が500円の直行バスを走らせていますので、交通費も割安です。

今後は、さらに利用しやすい体制整備を図り、将来はもっと活用してもらえる空港にしていきたいと思っています。

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特区で進む競争力強化と科学技術の振興

――特区構想も進めています。

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